考察
○従来の「代表的な市販の消臭スプレー」の多くは、「アンモニア_NH3」・「アミン類_amine」等のアルカリ性臭気物質に対する消臭能力(とりわけアンモニアに対する消臭能力)のみを主眼において開発された製品であることが想定される。
○従来の「代表的な市販の消臭スプレー」の中には、その使用目的として「タバコ臭」に対する効果を表記した製品が多く見受けられたが、実際には、「タバコ臭」の代表的な原因物質のひとつである「アセトアルデヒド_CH3CHO」については、ほとんどの製品において、充分な消臭能力を確認することが出来なかった。
○「シックハウス」や「シックカー」の最も代表的な原因物質である「ホルムアルデヒド_HCHO」に関しては、従来の「代表的な市販の消臭スプレー」のほぼ全ての製品において、充分な消臭能力を確認することが出来なかった。
○従来の「代表的な市販の消臭スプレー」のうち、一部の製品については、試験対象物質である「アンモニア」・「アセトアルデヒド」・「トリメチルアミン」・「ホルムアルデヒド」のいずれの臭気原因物質に対しても、ほとんど消臭能力が発揮されていない製品が含まれていた。これは、当該製品が「消臭剤」として販売されてはいるものの、本来の意味での「消臭剤」ではなく、「芳香剤」の一種である「マスキング剤(香り成分で悪臭成分を覆い隠す手法を用いた製品)」であることを示唆している。
○一方、 "G-MAQ ジーマック 抗菌・消臭スプレー Super 400ml" は、試験対象物質である「アンモニア」・「アセトアルデヒド」・「トリメチルアミン」・「ホルムアルデヒド」のいずれの臭気原因物質に対しても、優れた消臭能力を発揮することが確認することが出来た。
前出の「6.5ℓガラスチャンバー法」による試験開始2時間後時点での、BLANK及び各検体(φ90mmのろ紙に、各製品を1g全面塗布し、乾燥させたもの)のガラスチャンバー内対象物質濃度を測定し、各検体毎の消臭率を下記の計算方法に則って算出し比較する