■本物の強力消臭剤はどれ? 消臭剤の消臭力を科学的に徹底比較(置き型編・その1)
試験検体
試験対象物質
- ・アンモニア:体臭や尿臭をはじめ、様々な悪臭に含まれる代表的な悪臭原因物質
- ・トリメチルアミン:肉や魚の腐敗臭・ペット臭等の代表的な悪臭原因物質
- ・ホルムアルデヒド:シックハウスやシックカーの最も代表的な原因物質で発がん性有害化学物質
試験結果
アンモニア(単位:ppm)
|
BLANK |
A |
B |
C |
D |
直後 |
30.0 |
30.0 |
30.0 |
30.0 |
30.0 |
30分後 |
29.0 |
0.2 |
1.0 |
4.6 |
0.2 |
2時間後 |
25.0 |
0.1 |
0.5 |
2.6 |
0.1 |
6時間後 |
21.5 |
>0.0 |
0.2 |
1.8 |
>0.0 |
24時間後 |
16.2 |
>0.0 |
0.1 |
0.3 |
>0.0 |
トリメチルアミン(単位:ppm)
|
BLANK |
A |
B |
C |
D |
直後 |
20.0 |
20.0 |
20.0 |
20.0 |
20.0 |
30分後 |
19.0 |
10.0 |
16.0 |
5.0 |
1.0 |
2時間後 |
16.0 |
6.0 |
9.0 |
2.2 |
0.2 |
6時間後 |
14.0 |
5.0 |
8.0 |
0.8 |
0.1 |
24時間後 |
10.0 |
>0.0 |
3.0 |
0.3 |
>0.0 |
ホルムアルデヒド(単位:ppm)
|
BLANK |
A |
B |
C |
D |
直後 |
5.0 |
5.0 |
5.0 |
5.0 |
5.0 |
30分後 |
4.6 |
2.8 |
2.1 |
1.8 |
1.8 |
2時間後 |
4.0 |
3.2 |
2.1 |
1.3 |
0.3 |
6時間後 |
3.6 |
3.0 |
2.2 |
1.0 |
>0.0 |
24時間後 |
2.8 |
2.3 |
2.4 |
0.3 |
>0.0 |
考察
○従来の「業務用の置き型消臭剤」の多くは、「アンモニア」・「アミン類」等のアルカリ性臭気物質に対する消臭能力(とりわけアンモニアに対する消臭能力)のみを主眼において開発された製品であることが想定される。
○「シックハウス」や「シックカー」の最も代表的な原因物質である「ホルムアルデヒド」に関しては、従来の「業務用の置き型消臭剤」3製品のうちの2製品において、充分な消臭能力を確認することが出来なかった。これら2製品については、試験の中途段階において、一旦、低減された筈のホルムアルデヒド濃度が再び増加するという現象が見受けられるが、これは、当該製品のホルムアルデヒドに対する吸着(消臭)容量が、既に上限に達してしまっていることを示唆している。
○一方、"G-MAQ ジーマック 消臭ジェル Super 190ml"は、試験対象物質である「アンモニア」・「トリメチルアミン」・「ホルムアルデヒド」のいずれの臭気原因物質に対しても、優れた消臭能力を発揮することが確認することが出来た。
試験方法:6.5ℓガラスチャンバー法
- 1)φ65mmのアルミ皿に、各製品の内容物を1g全面塗布したものを検体とする(BLANKについては、消臭剤未塗布のアルミ皿を使用する)
- 2)6.5ℓガラスチャンバー(静風ファン付き)を複数用意し、上記1)の検体を各々1枚ずつ設置し、密閉状態を確保する(この際、対象物質滴下用として、消臭剤塗布を行っていないφ90mmろ紙を各1枚ずつ設置しておく)
- 3)対象物質の希釈溶液をシリンジホールより投入する
- 4)ガラスチャンバー内の静風ファンを稼働させる
- 5)直読式検知管により、時間経過による対象物質濃度を測定する
消臭力比較方法
前出の「6.5ℓガラスチャンバー法」による試験開始直後・30分後・2時間後・6時間後・24時間後時点での、BLANK及び各検体(φ65mmのアルミ皿に、各製品を1g全面塗布したもの)のガラスチャンバー内対象物質濃度を直読式検知管にて測定する
試験実施日・実施場所・試験員
- 実施日:2014年10月23日
- 実施場所:横浜国立大学共同研究推進センター内
- 試験員:下之園/中森(グラフトンラボラトリーズ株式会社 R&D室)